「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」中島聡:著の読書メモ

 

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

中島聡さんの「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」を読んだので、その読書メモ。

今回勉強になったポイントは、以下の通り。

・ロケットスタート時間術で、仕事の期限を守る

・目的を持って勉強する

・仕事でもやりたいことをやる

 

この本は、基本的には時間術の本だった。推奨する方法として挙げられているのが、ロケットスタート時間術。ロケットスタート時間術の実際の考え方は以下の通り。

・仕事の最初の2割の時間で全体の8割を終わらせ、残りの8割の時間で2割のクオリティを上げる

・もし、最初の2割の時間で、できなさそうであれば、期限の延長をお願いする

・長すぎるタスクや時間は分割して考える。どんなに多くても、10日~2週間単位に分ける。

・先に凄い勢いで仕事をするが、その分仕事量をたくさんこなそうということではない。あくまで、任された期間で期限を守って仕事をする方法である

 

スタートダッシュ時間術は、最後に帳尻を合わせようとする最後に頑張るパターンの仕事法を止めるということになる。これは良い方法で、もしできなさそうだと分かった時、早めに申し出ることで、期限を延ばすことが可能である可能性が高い。また、100点の仕事をするとき、まず早めに80点までもっていき、時間をかけて100点に持っていくような時間の流れになる。これは意識して行っていきたい。

タスク分割の考え方はあったので、特に問題なく自分は理解できた。また、この時間術は大量の仕事をできるようにするものでないという趣旨は理解した。

エピソードとして、モックアップやプロトタイプをすごいスピードで作ってしまい、動くものを見てもらって評価を得ている。これも、完璧ではなく、ある程度動くものを見せるのはかなり大事なことだと思った。

 

筆者の中島さんの学生時代の勉強法は、徹底して予習主義だったとのこと。例えば、英語の和訳を先にやっておき、授業で集中して聴くことで、復習の時間を削ったというもの。事前準備をしっかりするのは大事なことだ。これはこれで、一つのやり方だが、ある程度基礎学力がないとできないことだろう。

 

仕事でやりたいことをするのは、重要だと書かれていて、好きなことをして進んできた著者の人生が書かれていた。ワークライフバランスは大事だが、そういうことを抜きにやりたい仕事をやるのは幸せなんじゃないかとも言っている。理想的で自分の思うやりかたで結果を出すことができれば、問題がない。そのやり方で結果を出してきたお話でもある。マイクロソフト時代や著者自身の会社の話も出てきて、いずれもなかなスゴイエピソードがあり、その根拠やプロセスに時間術があったというもの。

学ぶべきものは学んで、自分もやりたい仕事を追求していこうと思う。