「人生を面白くする 本物の教養」出口治明:著

 

2015年当時、ライブネット生命の代表取締役会長兼CEOであった出口治明さんの著書。出口さんが持つ考え方の基本的なスタンスをよく表した、面白い内容だった。自分の考え方の「仕事は効率よく、それ以外は楽しく」に近いことがたくさん書いてあったので、良い考え方や視点をメモしておく。

 

「自分の頭で考えられる」ことが教養

新たな考えを取り入れる時、ハラオチするまでは、一旦保留とする。いくつか意見をきいて踊らされてはいけない。

分かったと早とちりせず、ハラオチする感覚があるまで考えることにしたい。

 

反対のための反対に陥らない

何かに反対意見を持った時、問題の全体像が見えておらず、一部分の矛盾や不整合をしていしているだけで、適切な解を出せないこと。

目指すところは、全体としての「安定状態」であるということ。

これはよく自分が陥りがちなことなので、気を付けたい。

 

「タテ」と「ヨコ」で考える

「タテ」は時間軸、歴史軸、「ヨコ」は空間軸、世界軸を表し、二次元で考えるということ。

例として、戦後の日本を「タテ」を千年単位、「ヨコ」を中国の視点で見ると、中国の豊かな時代は4回しかなく、合計200年足らず。そう考えると、戦後の日本が70年成長を続けてきたことは奇跡的。

物事を比較して考える時の、比較方法。「タテ」は歴史を知らないといけないし、「ヨコ」は別な分野や他国のことを知る必要がある。物事を調べる時の視点としても有効かもしれない。

「国語ではなくて算数で」考えるために、「数字・ファクト・ロジック」で考える

国語で考える=定性的に考える、算数で考える=定量的に考えること。

定性的に考えると正しそうなことも、数字で考えることで正しいことと程遠い考えであることがある。

どうしても、国語で考えがちで正しそうな気がすることは往々にしてある。なので、できるだけ算数で考える癖をつけたい。

 

その他

その他のよさそうなことを1行でメモ。

・本を読む習慣は大事

・本は繰り返し読んで、ハラオチ/理解できるまで読む

・旅をするのも良いので、できるだけ年1回くらいはどこかに出かけたい

・全国の一宮めぐりはよさそう。

・もう一度読み返す価値あり。